大腸小腸絶不調

生活は下手クソですが、得意気に生きるのは得意です。

次にレトロニムになるのはお前だ

どうもこんばんは。いっぽです。

 

以前どこかで「新しいモノが出てきたときに、それまで普及していた古いモノに名前を付けなおすことがある」みたいな話を見かけて、へぇなるほどなと思った記憶がありました。

それが何だったのか突然気になりだして、仕事放り出して調べてみたんですが、

 

ありました。

 

 

ja.wikipedia.org

 


レトロニム(再命名)。カッコよすぎでしょ。

 

ある言葉の意味が時代とともに拡張された、あるいは変化した場合に、古い意味の範囲を特定的に表すために後から考案された言葉のことを指す。(wikipediaより

 

なるほどね。日本語大好き丸ワクワク祭り開催じゃん。

こういうのまとまってるサイトとかあったらいいなと思って、仕事放り出して調べてみたんですが、

 

 

 

 

 

 

ありました。

 

 

ja.wikipedia.org

 


おもしれーーーーーー!!!!!!!こういうの大好き!!!!!!!

ガラケー」とか「アコースティックギター」とか「回らない寿司」とかね!!!はいはいはい!!!面白いじゃんこれ!!!

 

ということで、いくつか抜粋して紹介します。仕事が捗らない時の暇つぶしにどうぞ。

 

 

 

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一覧をぱっと見て感じたのは、IT・ネット関連のレトロニムの多さ。私自身がガラケースマホも使ったことある世代っていうのもあって、この辺は見ていて面白い。

ちなみに【○○○】がレトロニム、右側にあるのがそれと対になる新しきモノですね。どうぞ。

 

 

 

・【ガラケー】 > スマホ

・【固定電話】 > 携帯電話

スマートフォンの普及によって、今まで主流だった携帯電話は「ガラケー」になりました。でもスマートフォンのこと「ケータイ」って呼ぶ人いないね。ケータイもガラケーを指す言葉として見てもいいのかもしれん。

「固定電話」って呼び方ももうすっかり当たり前になってますけど、最近では家に電話を置かない人も増えてるみたいで、もしかしたら今後「固定電話」って言葉すら文献でしか見ない言葉になるかもしれないね。

ちなみに「黒電話」なんかもその後に出てきたデジタルな電話の影響を受けたのかな?アレって元から黒電話?

 

 

 

・【有線接続】 > 無線接続

・【アナログ放送】 > デジタル放送

・【オフライン】 > オンライン

今では当たり前だけど、何かに接続してデータのやり取りをするには「線を繋ぐ」っていうプロセスが当たり前にあったんだよな。たしかに。言われてみればそうだわ。ロックマンエグゼだってプラグイン!!」って言ってたしな。Wi-Fi飛んでなかったのかな。

でも今の技術ベースでロックマンエグゼ作ろうとすると、熱斗くん現場に行かなくてもよくなっちゃうな。「キッチンが暴走して燃えてる!?……あーなるほどね、リモートで繋ぐわ。制御渡してもらえる?」みたいな。主人公引きこもりになっちゃう。

デスクトップPCは今でも有線で繋ぐけど、……いや待て。「デスクトップパソコン」も「ノートパソコン」が普及したから出来たレトロニムでは……?ほんとこの辺は多いな……

 

 

・【板タブ】 > 液タブ

神絵師の皆さんお馴染みのお絵かきデバイス。液タブという発明が出てくるまでは今の板タブは「ペンタブレット」と呼ばれていたはず。

「液晶に直接お絵かきできるのスゲー!」とか思ってたら、プロでもiPad使って作業するような時代まで来てしまった。どこまで進むつもりなんだ。

 

 

 

・【実店舗】 > 通販サイト

これもインターネットの発達によって出来たレトロニム。いつかネットで買い物をするのが当たり前になって、実店舗にかけるコストが見合わなくなる時代が来るかもしれないと思うと、すごい。「買い物に行く」って概念も消えてなくなる可能性があると考えると恐ろしいね。

最近は自粛の関係で出前館とかUberEatsをよく利用しますが、これが発達しきると「外食」って概念も塗り替えられていくのかね。産地で獲れたてを料理するとか、そういう限定的な価値が無いと成り立たなくなるかもしれない。頑張れドローン。

 

 

 

 

・【アコースティックギター】 > エレキギター

・【真空管アンプ】 > アンプ

・【ライブ、生演奏】 > 音源

音楽関係でも電気的な技術が普及すると、物理的に音を出していたものは区別が必要になりました。たしかにギターってそもそもアコースティックなものだもんね。アンプもそう。

「ライブ」とか「生演奏」も、音源で聴くっていう手法が浸透したから区別する必要が出てきたものであって、そう考えると音楽が持ち運べるって凄いし、最近なんてもう持ち運びすらしないもんね。出先で電波に乗った音楽を呼び出す時代。えらいこっちゃ。

 

最近の状況が状況なので、配信限定のライブなんてのもめちゃくちゃ増えましたね。挑戦というよりは苦肉の策なのが辛いところではありますが。

それを踏まえて、今後「無観客・配信限定」という形式のライブが当たり前になってくると「現地に行ってライブを見ること」はもう一度<再命名>される可能性がある。こういうの考え出すとめちゃくちゃ面白くないですか。私はワクワクが止まりません。

 

 

 

これ自分で考えても面白いんですよ。「土鍋」とか「シングルベッド」とかもそうなのかなって。

レトロニムって成り立ちを知らないと、それがレトロニムなのかどうかの判定が出来ないから、それについて調べるきっかけにもなりますね。技術の発展の歴史とか。これ国語の授業とかでやったらめっちゃ面白そうな気がします。自分が国語の先生だったら採用してました。ちなみに国語の先生を目指していた過去があります。何故か大工になりましたけど。

 

 

 

ここからは「えっこれも!?」ってなったレトロニムを紹介します。レトロニムとなった単語だけ先に書くので、文章読みながら考えてみると面白いかもしれません。私は記事読みながらウッヘヘwwwwwオモロwwwwwとなりました。言語大好きマンはたまらないと思います。ではどうぞ。

 

 

 

 

・【ちくわ】


「ちくわはちくわだろ」その通り。でもこれもレトロニム。

 

ちくわの旧姓は「かまぼこ」です。現在誰しもが「かまぼこ」として認識している板付きで半円形のアレ、実はアレが出てきた当初は「板かまぼこ」と呼ばれていて、それと区別するために「かまぼこ(現在のちくわ」を「竹輪かまぼこ」と呼ぶようになりました。

その後、竹輪かまぼこが省略されて「ちくわ」と呼ばれるようになり、ライバルがいなくなった板かまぼこは、堂々と「かまぼこ」を名乗るようになりましたとさ。

こういうの、たまらなくないですか。自分はこういうの知ると人に披露したくてたまらなくなります。スーパーでおもむろにちくわを手に取って「お前さ、これ何か知ってる?」とか言い出しちゃう。うざいな。

 

 

 

 

 

・【レッサーパンダ

 

「いや、レッサーパンダやん。2本脚で立つやつ」その通り。でもこれもレトロニム。

じゃあ今いるパンダは何なの?あれは「ジャイアントパンダ」と呼ぶのが正しくて、「パンダ」というのは正式に言うとレッサーパンダ」と「ジャイアントパンダ」の総称。ちなみにジャイアントパンダはクマ科で、レッサーパンダレッサーパンダ科です。知ってました?

実はこれ、発見されたのがレッサーパンダの方が先なんですね。見つかった当時は「パンダ」というとレッサーパンダ一択だったんですが、後にジャイアントパンダが発見されたときに「じゃあこっちのパンダどうする?」となり、「ジャイアントパンダ」と区別するために<再命名>されたのが「レッサーパンダ」だというお話。

現在では「パンダ」と言えば、十中八九ジャイアントパンダのことを指すので、「パンダ」と区別するための「レッサーパンダ」かなと思いきや。実は「パンダ」を名乗っていたのはレッサーパンダの方で、ジャイアントパンダが「パンダ」の呼び名を奪った形になるんですね。ホンッッッッットに面白いねこういうの。雑学大好き太郎ヨダレ止まらず。あとこの話題、ゲシュタルト崩壊がひどい。パンダって何回言ったのよ。

 

 

 

 

 

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・はじめまして、皆さん。

 

レトロニムの何がこんなに魅力的で面白いのか。これって、当時は当たり前だと思われていたものが、新しい当たり前によって塗り替えられること、その歴史が集約されてることだと思います。

私たちが認識している「常識」が常識じゃなくなる可能性があるんですよ。価値観だったり生活だったり娯楽だったりが。恐ろしくワクワクしませんか?

今では当然のように「車」と呼ばれているものが「手動運転車」とか「地上走行車」とか呼ばれるようになる未来が、来るかもしれない。「今後レトロニムになりそうなもの」を考えることは、未来を想像するフックとしてあまりにも優秀で面白いと思うんです。

 

さっきレトロニムを見つける遊びについてちらっと書きましたけど、レトロニムになりそうなもの探しも絶対面白い。今キーボード叩いて文章打ってるけど、このキーボードだって「指で物理的に入力すること」が当たり前じゃなくなるかもしれない。じゃあどうやって入力すんの?ってところから想像が膨らむ。音声入力が常識になるかもしれないし、そのうち脳波を読み取って文章生成したり、はたまた全く新しい手法が確立されるかもしれない。

 

隙あらばバーチャルYouTuberの話しますけど、Vの話を見聞きしてると「リアルYouTuber」って単語がちらちらと出てきますね。今後、実写でYouTuberをやることはマイノリティーになる未来が来るかもしれない。そしてバーチャルでYouTuberをやる形式が当たり前になって、バーチャルYouTuberを指して「YouTuber」という名称が使われるようになったのち、次の革新的な技術が来たら「○○YouTuber」という形で再命名されるかもしれない。それが何かは検討もつかないけども。

 

 

とりあえず現状で言えるのは、自分達が「常識」だと思っていることが、いつか「歴史」になる可能性があるのは肝に銘じておかないといけないということ。

自分が持っている常識の手札は、現代ではとっくに通用しないものかもしれないという疑いは、常に持っておくべきだなと思います。この「疑い」を放棄した人間が俗に言う老害なんだろうなと自分は考えています。老害にはなりたくないものね。今で言えばiPadNetFlix見てるくらいの年寄りでいたいよね。

 

かの有名なアインシュタインの言葉にも「常識とは、偏見の累積である」みたいな言葉がありまして。良い言葉ですよね。

「当たり前」とか「常識」って言葉はめちゃくちゃ絶対的なパワーを持っているように感じますが、時と場合、それから人によって左右される部分が大きいってことだけ、ちゃんと認識しておかないとですね。

特に時。去年まで当たり前だったものがもう古くなってるみたいなことも最近ではザラにあります。世の中に置いて行かれないように、柔軟な価値観を持って生きていけると、いいね……大変だけどね……

 

 

 

 

 

 

 

ではこのへんで。

良かったらまた読んでくださいね、旧人類】の皆さん。